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9/2Sat2023試合情報

応援歌と清田コールに沸く レジスタ最終戦はサヨナラ勝ち

9/2 埼玉武蔵ヒートベアーズ – 茨城アストロプラネッツ(レジデンシャルスタジアム)

ベアーズで歌われた二種類の応援歌、そして、懐かしいロッテ時代の応援歌もこだました。4時間ゲームの幕切れは、9回サヨナラ勝ちで笑顔溢れるメモリアルデーとなった。

優勝を決めて迎えたホーム最終戦。チームは祝勝ムードの中にも気を引き締める。この日は清田育宏の引退試合として、試合前にはセレモニーも行われた。元ロッテ同僚の内竜也さんが駆けつけ、花束とロッテ選手からのサイン入りバットが贈呈された。球場には多くの清田ファンが駆けつけた。勝って終わりたい気持ちは強い。

ニチガスDAYとあってユニフォームも昨年好評だった宇宙ユニを着用する。ベアーズ先発は中1日の太田大和。初回に四球とヒットでランナーを出すが、後続を断ってまずは無失点でスタートした。

1回の裏ベアーズの攻撃は、切り込み隊長伊藤康人がライトへヒット。続く青木玲磨はバントの構えを見せるも、ヒッティングに出て無死1、3塁とチャンスを広げる。打席は誕生日の金子功児。バースデーソングが流れる中、犠牲フライを打ち上げてベアーズが1点を先制した。さらに清田、根井大輝が四球を選び、町田隼乙が2点タイムリー。リードを3点に広げた。

2回表は内野エラーで出塁を許すが、太田が踏ん張る。2三振を奪う好投を見せ、無失点に抑えた。

ベアーズは3回から継投に入った。3回表にまず日髙太勢が上がる。この日は町田がファースト、日髙響太がスタメンマスクをかぶっており、兄弟バッテリーとなった。しかし制球が乱れ、2四球と内野安打で満塁のピンチを招く。ここでベンチは加納辰也をマウンドに送った。加納は日渡に2点タイムリーを打たれ、3-2と1点差に迫られる。

追加点の欲しいベアーズだが、茨城の清原相手にランナーを出しながらもタイムリーが出ない。ベアーズの継投は4回武内風希から5回菅原宗一郎がいずれも無失点。5回を終わって3-2の緊迫した展開が続く。

5回裏には茨城も清原から浅野にスイッチした。代わりばな、先頭の清田が四球で出塁。伊藤が送り、町田が二塁打と、二死満塁のチャンス。打席には途中からマスクを被る田村剛大。19歳が力強くタイムリーを放ち、貴重な追加点を挙げた。

6回、ベアーズのマウンドはエース小野寺賢人に託された。胴上げ投手から中1日。難しい登板でもあり、エラーが絡んで6回に1失点。7回にはエラーで出た上田に二盗、三盗を決められ、日渡のタイムリーでついに同点に追い付かれてしまう。

何とか同点で踏ん張り3イニングを投げた小野寺。ベアーズは勝ち越し点がなかなか入らず残塁を重ね、ついに9回まで来た。この回登板した芦田丈飛はピシャリと三者凡退に抑え、裏の攻撃に繋ぐ。

9回裏、茨城の投手は根岸涼に代わった。先頭の根井が内野安打で出塁すると、続く坂口竜暉がレフトへヒット。町田が送りバントを決め、一死2,3塁のチャンスを作る。打順は途中出場の山本力哉に回り、代打片山博視がコールされた。サヨナラのチャンスだが、ここで茨城は申告敬遠を選択。一死満塁となった。打席にはこの日2安打と好調の上田大輝。追い込まれながらも粘り、ついに死球を受け、押し出し。ベアーズがサヨナラ勝ちを収めた。

ヒーローは死球でサヨナラ勝利をもたらした上田大輝。

「自分で決めるっていう気持ちで打席に入りました。またプレーオフが始まります。まだまだ熱い戦いをして、勝ってみんなで喜びたいので、これからも熱いご声援よろしくお願いします」

ニチガスDAYのMVPとして選ばれたのは清田育宏だった。

「まさかのMVPです。最後の打席でみんな繋いで回してくれたのに、打てなくて悔しいです。でも応援は届いてました。ありがとうございます!やっぱりファンの方の応援があってこそ僕らはグラウンドでいいプレーが出来ると思います」

清田が打席に入るたびに、温かい拍手と大きな声援が飛んだ。レフトスタンドの応援団からは、ベアーズでの清田の応援歌とともに、ロッテ時代の応援歌も歌われ、応えるように清田がヒットを打つ場面もあった。笑顔の絶えない一日となった。

「まだプレーオフがある。まだやめるなというみんなのメッセージだと思っています。最後までみんなと戦えるように、力になれるように頑張ります」

レフトスタンドからは赤と青の紙テープも飛ぶ。最後にはファンと監督、コーチ、選手たちとの記念撮影もして、2023年の公式戦が締めくくられた。

先発した太田大和

「最初から2イニングの予定でした。前日は瞬発系を多くしたりして、自分の体を思い通りに動かせるように準備しました。中1日ですが、体力的には全く問題なかったです。変化球が決まったので、余裕を持って投げることが出来ました。三振を取った球はストレートで、抜けちゃった感じです。低めの意識も必要ですね」

2点タイムリー含む2安打の町田隼乙

「タイムリーの場面ではホームランは狙っていなかったです。練習からちょっと狙いすぎて開き気味だったので、何も考えずにいこうと思ってました。あまり球種のある投手ではないので、もう基本まっすぐに目付けして、追い込まれてたんで変化球も考えながら、打てました。バントはバッティング練習の中でもちょいちょい入れてます。片山さんに『膝ついてやれ』って言われたんでやったらやりやすかったです」

勝利投手の芦田丈飛

「真剣なこと言うと、今日最後勝てて、でもまだ終わりじゃないです。これから9,10日続いていくので、そこでデラさんに行ってもらって、9日勝って。あっちはどっち出てくるかわかりませんけどまた勝って、愛媛松山に行きたいです」

追加点のタイムリーを打った田村剛大

「なかなか試合に出られなくてつらいときもあったんですけど、やっぱりこういうところで1本打つ、というのを想像していつも素振りしていました。例えばピッチャーの球とか想像しながら、いつかこういう緊迫した場面で回ってくる、そういうところを意識しながらやってたので、緊張とかもなく打席に入れました。清田さんにも色々教えてもらったので、良かったです」

9回ファインプレーの山本力哉

「最初の頃は固くなって出来る事も出来なくなってたんですけど、清田さんには色々教えてもらって、守備にだんだん慣れてきました」

(写真:中原写真事務所)

(記事: HISATO)

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