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正念場の栃木戦 清田の起死回生2ランで逆転勝ち

23.08.11 [Fri]

8/10 埼玉武蔵ヒートベアーズ 7-5 栃木ゴールデンブレーブス(UDトラックス上尾スタジアム)

南地区優勝争いを展開する両チーム。ベアーズは一時首位に0.5ゲーム差まで迫ったが、ビジターで連敗、1.5差で直接対決を迎えた。先制され逆転また逆転の息詰まる展開で、清田育宏が放った値千金の2ランが勝利を引き寄せた。

ベアーズ先発はエース小野寺賢人。このところ好投も勝利に結びついておらず、今回は何としても勝利の欲しいところ。対する栃木は栗原洋太が先発した。

初回小野寺は二死を取ってから、宜保に先制ソロホームランを打たれてしまう。やや不安な立ち上がりとなったが、そこからは要所を締め、ランナーを出しながらも抑えていた。

ベアーズは3回裏、一死から清田育宏が四球で出塁し、盗塁に成功。内野ゴロで三塁に進んだところを4番阪口竜暉がセンターへタイムリーで同点。さらに阪口が盗塁成功。この日7月の月間MVPが発表され、好調続く片山博視が技ありのタイムリーで逆転した。

しかし簡単には終わるわけのない栃木戦。5回表、先頭の清水に三塁打を許し、無死3塁。続く鳥居がタイムリーでまた同点。さらに二死から宜保に勝ち越しタイムリーを打たれてしまう。

ドラマはそこで留まらない。栗原を打ち崩せずにいたベアーズ打線だったが、小野寺も踏ん張りラッキーセブンの攻撃に望みを繋ぐ。町田隼乙が四球で歩くと、送りバントとパスボールで二死3塁。ここで打席に入ったのは清田育宏。フルカウントまで粘り、放った打球はライトポール際へ飛び込む起死回生の逆転ホームランとなる。5月27日以来の第3号ホームランだった。

応援席は楽天ガールズとのコラボで使った台湾風の応援も取り入れて、一層の盛り上がりを見せていた。栃木は栗原のあと、峯村、嶋田と継投。8回裏にまたベアーズがチャンスを作る。片山が四球、金子功児がヒット、青木玲磨が四球で一死満塁。ここで嶋田が暴投。ラッキーな1点が入った。さらに不調だった町田がタイムリー。6-3とすると、さらにエラーで1点追加し、7-3と点差を広げた。

8回のマウンドには小野寺が上がった。危なげなく3人を抑え、8回115球で投球を終える。そして、9回には復帰3戦目の辻空が登板した。まだ復帰して日も経たず決して調子が良いわけではないが、「栃木には負けられない」と闘志を燃やす。この先も見据えての登板だった。出だしから四球、死球と制球に苦しみ、ボークと暴投で失点。さらに二ゴロの間に1点。2点を失ったが、ヒットは打たれることなく試合を終えた。

ヒーローインタビューにはベアーズに入って初のお立ち台という清田が呼ばれた。初のお立ち台での気持ちを訊かれると、「最高でーす!」と笑顔になった。

「最近打ててなくて自分で色々考えてたんですが、なんとか同点にと思って打席に立ちました。朝から風がライト方向に吹いていたので、入ってくれ!と思いました。久々の感触で気持ち良かったです」と貴重な逆転ホームランを振り返った。「やっぱり優勝したい。今日だけじゃなくこれからも勝ちたい。選手も頑張っているので一緒に優勝しましょう。最後まで応援よろしくお願いします」

清田初の「べあほー」には、辻空も呼ばれて一緒に叫ぶ。お約束の水かけも味わい笑顔の清田だった。

逆転、再逆転し、また逆転で勝つ。諦めない気持ち、優勝したい気持ちが伝わってくる。非常に価値ある1勝だった。だが連戦が続く中、この1勝で満足しているわけにはいかない。選手もファンも皆が「優勝したい」と願っている。そのためにも大事な連戦がホームで続いていく。

先発の小野寺賢人(8回115球3失点 被安打6本塁打1四死球0 9勝目)

「(失点について)今日は抜け球があったり、決め球が浮いたりというところがありました。ストレートは走ってたと思います。四死球0ですか。…まぁ今年は四死球はそんなに気にしてないんですが良かったです。本当に優勝したいですね。(久しぶりのでらほー?)…いやぁヒーローだと思ったんですけどね。お肉欲しかったです」

(写真: 株式会社中原写真事務所)
(記事: HISATO)