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胴上げ投手は小野寺! 青木・清田が打ちベアーズ優勝決めた

23.08.31 [Thu]

8/31 埼玉武蔵ヒートベアーズ 2-1 茨城アストロプラネッツ(笠間運動公園野球場)

ベアーズが優勝マジック1となり、あと1勝で南地区優勝が決まる。勝って優勝を決めたいベアーズは、茨城との一戦に総力戦で向かった。打っては青木玲磨・清田育宏のタイムリーで得た2点を、総勢9人の投手で守りきる。エース小野寺賢人が圧巻の投球で最後を飾り、ベアーズが見事に地区優勝を決めた。

ベアーズ先発は今季2回目の先発となる倉橋瞳人。短いイニングで全力投球を期す。茨城の先発は福田だった。初回・2回と倉橋は1四球のみのノーヒットに抑え、出だしは投手戦の様相だった。3回表、ベアーズは上田大貴の四球から伊藤康人のヒットで一死1,3塁のチャンスを作る。ここで打席に入るのは青木玲磨。勝負強くレフトへタイムリーを放ち、ベアーズが先制した。続く清田育宏も技ありのタイムリー。まずは2-0とリードする展開となった。

ベアーズは予定通りの小刻みな継投に入る。倉橋が2回投げた後は、3回を武内風希、4回を長坂拓夢と無失点で繋ぐ。5回表は左の内林瑞希が登板した。内林は先頭の高橋には内野安打を打たれたものの、オーバーランでアウトとなり、一死。日渡がヒット、米倉内野ゴロの間に二進、益子のタイムリーで茨城が1点を返した。2-1とベアーズのリードはわずか1点になる。

茨城の方も先発の福田を引っ張らず、4回から伊藤に替えると、早い継投で繋いでいく。4回の伊藤には三者凡退、5回の大生には2四球をもらったものの無得点と、スコアボードには0が並んでいく。6、7回は浅野が登板。2回を1安打に抑えられた。

6回裏のマウンドには太田大和が上がる。土田にヒットを打たれ、市川を抑えたところで石田駿にスイッチ。石田もエラーで出塁を許し二死1,2塁となったが、上田を打ち取り無失点で切り抜けた。

2-1のロースコアのまま、試合が終盤に近づき、優勝も近づいてくる。7回裏を任されたのは芦田丈飛だった。米倉をヒットで出したが、気合充分のピッチングで後続を断つ。ベアーズ打線も茨城がつぎ込んでくる投手を打ちあぐね、いよいよ投手が試合を決める展開となってきた。

8回裏、セットアッパーとしてマウンドに上がったのは今季5試合目の登板となる辻空。四球でランナーを出したので「10点です」と振り返ったが、153km/hを計測したストレートで茨城打線に隙を与えなかった。

応援席には平日昼間にも関わらず、熱い応援を繰り広げるファンがいる。一層声のボルテージが上がる中、優勝を決めるべく9回裏のマウンドに上がったのは、エース小野寺賢人だった。

「前回登板の後に言われたんですが、僕も行く気満々だったので」

今シーズンは先発で10勝、さらに中継ぎ・抑えも経験。どれも素晴らしい出来なのは、さすがというしかない。上田を空振り三振、大学の同級生対決となる高橋も空振り三振。最後の打者、日渡は初球を打ってレフトフライ。レフトの青木ががっちり捕って、試合終了。この瞬間に埼玉武蔵ヒートベアーズがルートインBCリーグ南地区優勝を飾った。

「最後三振で決めたかったんですけどね」涼しい顔で三人を斬ったエースのもとに選手が駆け寄り、輪が出来る。南地区No.1。全員一丸となって勝ち取ったベアーズ2回目の優勝に、選手全員、そしてファンがともに喜びを爆発させた。スタンドからは赤と青の紙テープが投げ込まれ。スタンドの前で胴上げ。そしてファンとともに記念撮影が行われた。

 

西崎幸広監督

「本当に選手がよく頑張ってくれました。今日は特にピッチャー陣が1、2回ずつだったけど、ほんと頑張ってくれました。シーズン通じて選手たちの成長を感じましたよ。こんなに強いチームだと思ってなかった。最初見たころはヤバいな、と思ってたんです。それが本当に一つのチームになって、その結果優勝になりました。価値ある優勝です。やっぱり勝つために戦ってるわけだからね。その中で、選手が自分でどうすればいいのかと考えるようになった。(今日の継投は監督が?)はい、もう最初から言ってます。最後は小野寺。負けたら最終戦に投げる予定でしたが、勝っていたので。本人も行きたいと言いました。今日投げていない選手もいますが、やはりそういう選手がいるからこそ、ほかの選手が頑張れる。それも含めてチームが一つになったなという感じがします」

片山博視(ヘッドコーチ兼野手)

「良かった。とりあえず良かった。今日はもうピッチャーでしょ。よう頑張ったでしょ。(倉橋)瞳人がいい入りしてくれたんでね。それでもうみんな勢いよく投げたんじゃないかなと思います。前の優勝とはちょっと違うよね。前はもう明らかに楽勝ムードだったから。今年はまぁもらった優勝でもあるけど、選手たちが今年1年頑張ったと思います。ビジターで難しいところではあるけど、何とか今日勝とうっていうのはみんな言ってたので、その中で勝てたのはほんとに良かったです。勝って優勝出来てファンと喜べたのはいいですよね!嬉しいし、優勝してホッとしてる感じです」

清田育宏(2点目のタイムリーヒット)

「はい(タイムリーを打てて)よかったです。なかなかヒットが出ない中、2点をピッチャー陣が守りきってくれて、すごく今日はチーム全員で勝った一勝という感じがします。1イニングずつ投げたりとかって、すごく難しいと思うんですけど、本当によく頑張ってくれました。すごくいいムードでした。やっぱり僕は今年1年でやめるって決めてやったんで、何とかね、角社長に恩返せたらいいかなと思ったので、そこはめちゃくちゃ良かったです」

青木玲磨(1点目のタイムリーヒット)

「今日勝てたら優勝というのは分かってたので、何とかいいところで1本出れば、出す気持ちで試合に臨んでいました。細々としたところはチームからは指示がなくて、1点差でもなんでもいいから最後に勝っていればいい、というのはずっと言われてました。ほぼ総戦力で戦った試合だったので、こういう試合を勝ちきれたのは大きな強みになったと思います」

根井大輝キャプテン

「(1シーズンキャプテンを務めて)僕自身はあまり思うような結果ではないんですけど、チームとしては粘り強いチームになってきているので、後半戦優勝をみんなで目指して練習から取り組んでいたので、後半戦ここぞというときに勝ちきれるようになってきてるんじゃないかなと思いました」

武内風希(勝利投手)

「え、勝利投手なんですか?ありがとうございます。今日3回で行くかどうかは倉橋次第だったんですけど、もう短いイニングでみんなでつなぐっていう話には最初からなってたので。何とか短いイニングでいいものが出せるように頑張りました。(前回の中継ぎと違い)先発と同じ気持ちで、できるだけ長い時間をとって準備したので、その点は良かったと思います。何とかここで決めようという気持ちがみんな強かった。(前回優勝では先発予定が雨で流れてそのまま優勝)ちゃんと試合で勝って決められて良かったです!」

倉橋瞳人(先発で2回無安打無失点)

「結果は良かったです。緊張はしましたね、いつもより。ここのところは試合に帯同せず埼玉に残って先発準備で練習してきました。前回の先発よりはしっかり準備が出来ました。前の先発のときは、先発が初めてだったので、準備が長すぎて逆に初回からバテてたんです(笑)今日はすぐ切り上げて、うまくいきました。(投げ終えて笑顔だった)嬉しかったですね。優勝決まる日だったんで」

小野寺賢人(胴上げ投手)

「(今シーズンは)投打が噛み合いましたね。今日みたいに野手が2点しか取れないときには投手が抑えたり、ピッチャーが点取られても野手のみんなが点を取ってくれたり。今日はもうピッチャー陣が頑張った。みんなで掴み取れて、余計嬉しいですね。(プレーオフに向けて)清田さんが最後だけど、勝ち進めば長く野球が出来る。それは僕たちも一緒なので。長く続けられる世界ではない。勝つほど野球が出来る喜びを感じながらやりたいと思います。(先発・中継ぎ・抑えを経験)体力的には問題ない。去年と比べて、トレーニングもそうですけど、自分でケアしながら、ケアしてもらいながら、どうすれば自分が怪我せずプレー出来るかというのが分かってきたのが今年成長したところかな。(胴上げは)ふわっ…。めっちゃジェットコースターとか苦手なんですよ(笑)もういいです」

町田隼乙(優勝を支えた正捕手)

「(優勝決定試合)今までにはそういう経験ないですね…。少年野球で市の優勝ならあるんですけど。それ以来です。緊張はあんまりしなかったです。人数多く繋いでいくのは決まってるから、1イニングとはいえ調子悪いピッチャーがいたらそこでバッて取られたりするかも、という不安はあったんですが、ブルペンキャッチャーとも話して、みんな調子いいみたいと聞いてたので、そこは自信持っていきました。(プレーオフは栃木が相手)今まで上手くいってるので、あまり変えることはないと思います。あとは打つだけです」

(記事: HISATO)