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阪口が劇的サヨナラ打 阿部BC初勝利でおふろcafeデーを飾る

23.07.27 [Thu]

7/26 埼玉武蔵ヒートベアーズ 3-2 読売ジャイアンツ三軍(熊谷市さくら運動公園野球場)

株式会社温泉道場の冠試合で「おふろcafeデー」の熊谷ナイター。恒例となった水玉ユニフォームはピンク色。「かきだ」とのコラボで限定丼が提供され、セレモニアルピッチにかきだ大将、始球式に熊谷市長、100発の花火も打ち上げられてお祭りムードが盛り上がる。4時間42分という激戦で、最後を締めくくったのは阪口竜暉のサヨナラタイムリーだった。

ベアーズ先発はエース小野寺賢人。この日は戦友だった武蔵OB樋口正修(中日)が支配下登録となることが発表された。自らも胸に期するものがあっただろう。

立ち上がりの小野寺は、ヒットでランナーを出したものの無失点に抑えた。ジャイアンツの先発は高卒育成ルーキーの森本哲星。先頭の伊藤康人がヒットを放ち、まずチャンスを作る。清田育宏も初回から球数を使わせ、エラーや四球で二死満塁までいくが、無得点に終わった。

2回表、再びマウンドに上がった小野寺だったが、二死を取ったところで坂本に頭部死球を当ててしまう。まさかの危険球で退場。わずか25球目のことだった。急遽マウンドに上がったのは菅原宗一郎。ヒットと2四球で押し出しの1点を献上も、何とかピンチを脱した。

2回裏にもチャンスを作ったベアーズ。片山博視、伊藤がヒット、清田の四球で再び満塁とするが、タイムリーが出ず、三者残塁に終わった。

3回表も菅原が続投したが、連打と暴投、四球で一死満塁。前田の打球はレフトの頭上を襲ったが、レフト青木玲磨が好捕。犠牲フライの1点に留めた。

3回裏にはベアーズが反撃開始。先頭の阪口竜暉が二塁打を放つ。一死二塁から打席には町田隼乙。この日流しているのは、先輩の樋口正修が使っていた登場曲だ。支配下登録を決めた先輩へのリスペクトでもあり、自分も続くという意思表示だろう。初球から打って出てライトへヒット。一死1、3塁から片山の鋭い打球がセンターへ抜ける。ベアーズが1点を返し1-2とした。

ベアーズは緊急登板の菅原が3回1/3を投げ、1失点。5回を内林瑞貴、6回を日髙太勢が投げ、無失点で抑えた。

ジャイアンツは先発森本の後、3回を2019年ドラフト2位の太田龍、4回からは最速158km/hの高卒育成ルーキー田村朋輝がロングリリーフ。155km/h級の速球に手こずり、ベアーズ打線は4回以降1安打に抑えられた

8回表は芦田丈飛が登板。3四死球を出しながらもアウトは全部三振。無失点で繋いだ。9回表は阿部真也。四球のランナーを出したが、威力のある速球で押し、0を並べた。

9回裏、最後の攻撃は、既に22時を回る時間帯。鳴り物も使えなくなっているが、応援席では声援が続く。マウンドには田村に代わった富田龍。先頭の青木がヒットで出ると、続く上田が送りバントを見せるが、2塁への送球が逸れセーフ。無死1、2塁と絶好のチャンスとなる。清田も四球を選び、一死満塁から金子功児が押し出しの四球を選び、ついに2-2の同点となった。打席には4番の阪口。1ボール2ストライクから振り抜いた打球は綺麗にライト線へ。鮮やかなサヨナラ打となった。

サヨナラ打の阪口竜暉 ヒーローインタビュー

「ホームランはいらんぞ、と監督に言われて打席に入りました。どうにかバットに当てようと。(打った瞬間は)抜けてくれ!という気持ちでした。(抜けた瞬間は)やったー!っていう気持ちでした」

この日は指名打者だった。ベンチで見ていて、緊急登板もあった中、投手も野手も頑張っていた。「ここで打たなきゃ」その思いが打席で結実した。

「絶対優勝したいと思うので、これからも応援よろしくお願いします!」

9回1イニング無失点で勝利投手の阿部真也

「率直にすごく嬉しいです。負けてる展開でしたけど、前の投手陣が粘って繋いでくれたので。力づくで押していきました。9回裏は自分も前で声を出していて、どうにか逆転してくれと思っていました。(阪口の殊勲打は)試合前にいつもルーティンに付き合ってあげてるので、僕のおかげですね(笑)」

トライアウトから這い上がり、何度も壁にぶつかりながら、諦めずに努力し続けてきた阿部。ずっと取り組んできたフォーム改善が、最近になって感覚的に良くなってきたという。一つ一つ抑えながら自信をつけてきた。BC初勝利を心から喜び、「今は球が速い時代。インパクトのある豪快な投球をしたい」とこれからの抱負を語った。マウンドで大声を出すのは、全力で向かうため。全力の豪快な投球で、これからも邁進していく。

(写真: 株式会社中原写真事務所)
(記事: HISATO)