8月31日、UDトラックス上尾スタジアムにて、株式会社ラクロ presents「青木玲磨選手 引退試合」が開催されました。
青木選手は2022年の入団以来、長きにわたり埼玉武蔵ヒートベアーズを支えてきた選手です。堅実な守備と勝負強い打撃、そして誰よりも仲間を鼓舞する姿勢で、ファンとチームから愛され続けてきました。その青木選手の“区切りの一戦”を見届けようと、多くのファンが球場に詰めかけ、スタンドは温かな拍手と声援にそしてピンク色に包まれました。
試合開始前、始球式に登場したのは、仙台育英高校時代のユニフォームを身にまとったお父様。サプライズ登場に青木選手は思わず目を潤ませ、グラウンドは感動的な空気に包まれました。父と息子、野球で結ばれた絆を象徴する一瞬は、観客の胸にも深く刻まれるものとなりました。また、当日は、多くのスポンサーの皆さまもスタジアムに駆けつけてくださいました。祝花もいただき、青木選手のこれまでの功績がどれほど大きなものであったかを改めて実感する光景となりました。
試合では、青木選手は背番号「23」を背負って先発出場。そして迎えた第3打席、鮮やかにヒットを放ち、ファンの歓声を一身に浴びました。引退試合という特別な舞台でも全力でプレーし、結果を残す姿は、青木選手らしさそのものでした。また守備でも、声を掛け合いながらチームを引っ張り、グラウンドに立ちました。その一挙手一投足に、スタンドからは大きな拍手が送られ、会場全体が青木選手を後押ししていました。
試合後には引退セレモニーが行われました。場内ビジョンには、青木選手が地域で行ってきた投げ方教室に参加した子どもたちからのメッセージ動画や、仙台育英高校時代のチームメイトである平沢大河選手、埼玉武蔵ヒートベアーズでともにプレーした由規さんからのサプライズビデオメッセージも届き、球場は大きな拍手と温かい雰囲気に包まれました。また、株式会社ヒートベアーズ代表取締役社長・角晃多より花束が贈られ、青木選手はファンと仲間に向けて感謝の言葉を述べました。最後はチームメートによる胴上げで締めくくられ、青木選手の引退試合は大きな拍手とともに幕を閉じました。
今回「引退試合」と銘打たれましたが、青木選手は今シーズン終了までチームの一員としてプレーを続けます。最後の瞬間まで全力で戦い抜くことを誓い、その姿勢が若い選手たちへの大きな刺激となることでしょう。
長年にわたり、埼玉武蔵ヒートベアーズを支え続けてきた青木玲磨選手。今回の特別な一戦は、彼が築き上げてきた歴史と人柄を改めて示すものとなりました。球団とファンにとって忘れられない一日であり、これからも青木選手が残した想いはチームに受け継がれていきます。