埼玉武蔵ヒートベアーズでは、6月19日(水)に福岡ソフトバンクホークス(ファーム)との3連戦最終戦がUDトラックス上尾スタジアムにて行われました。
初戦を見事勝利し、2戦目は雨天中止となり3戦目を迎えました。
福岡ソフトバンクホークス(ファーム)に勝ち越したい埼玉武蔵ヒートベアーズは、大事な3戦目に高卒新人の矢治選手(19)を先発に抜擢しました。
矢治選手は、埼玉県三郷市生まれに加え春日部東高校出身であり、まさに地元選手の一人です。
高校卒業後より、1年でも早くNPBに行きたいという想いから、埼玉武蔵ヒートベアーズに入団しました。
怪我や調整不足もありスタートに遅れをとりましたが、コーチ陣と日々のトレーニングを積んで着実に成長している若手注目の選手の一人です。
この試合は、先発ということもあり周囲の不安な声もありましたが、立ち上がりのピッチングでその不安を一掃させる投球を披露します。
初回から、自慢のあるストレートとキレのあるスライダーで三者三振を魅せると、4回まで無失点と完璧なピッチングを披露しました。
5回に入ると、少しづつ疲れが見えコントロールを乱す場面が見受けられ四球を出すと、見方のエラーも重なり4失点を喫してしまいます。しかし、終わってみれば5回を投げ切り自責点2という素晴らしい投球内容でした。
監督代行を務めていた由規選手兼コーチは、
「矢治は想像以上に素晴らしいピッチングでした。元々、彼の持つキレのあるストレートとスライダーは光るものがあるので、体の強さがついてくると本当におもしろい選手になると思っています。今日は、その姿を想像させてくれるピッチングだったのでよかったです。
4回あたりからバテていたのはわかっていましたが、5回を投げ切る所までいくことで次の成長に繋がると思い、交代の選択をしませんでした。やはり先発投手として5回を投げ切る事は大きな自信と経験になると思いますので。」と語っていました。
矢治選手の好投も虚しく、打線は4番町田選手の犠牲フライの1得点に留まりました。
前回の試合で逆転負けを許した福岡ソフトバンクホークス(ファーム)の意地とプライドが各投手陣から感じられました。
若手の成長をはかりながら勝利を目指す埼玉武蔵ヒートベアーズを、今後も宜しくお願い致します。